せっかくスウェーデンに住んでいるのだから、自然を楽しまなきゃと思った週末。
とはいえ山登りはしんどいし、長時間のハイキングも無理。
気軽に行けるところはないかなー?と思って選んだのがナッカ(Nacka)の湖一周です。
計画ではゆるハイキングだったのですが、意外とアップダウンがあって息切れしました。
でも、高い岩の上から見下ろした湖の景色は息をのむ美しさだったし、ハイキングのゴールにはご褒美サウナを設定しておいたので、それを目標に歩きました。
ゴールにサウナが待っていると思うと、インドア派の私もさすがに頑張って歩く気になる!
歩き終えたらサウナで整って、疲れもリセット。
心身ともにスッキリして、また日常に戻りました。
ハイキングといえばのナッカ
今回のハイキング場所に選んだナッカは、ストックホルムの東南の方にある自然がいっぱいのエリアです。
若いときはストクホルムの中心部に住んで、子どもができたらナッカに引っ越すというストックホルムっ子もけっこういます。
ナッカは自然も都会も程よく近くて、住むにはちょうどいい場所なのです。
ストックホルムは晴れていても風が強い日があるので、ウィンドブレーカーがあると安心です。
この日のスタートにしたのは、バスの窓から見えて気になっていた「森の中の謎の階段」です。
森の中に木で作られた階段がちょこんと見えていて、「あれって何?どこに続いているの?」とずっと気になっていました。

Slussenからバスに乗り、Dammtorp駅へ向かいます。

Slussenのバス停から401番のバスに乗って、12分でDammtorpバス停に到着。
バス停の周りには何もないので、ちょっと不安になりました。


バスから見えていたガードレール沿いの階段を上って下ります。


森に向かってずんずん進んでみます。

砂利道を進むと、右手にうっすら道らしきものが見えます。


あぜ道を進むと、バスの窓から見えていた木の階段が見えてきました。よかった。

階段を上り切ったら頂上かと思ったら、そんなことはなく、さらに急な坂道というか軽めの崖が続きます。



坂道を上る途中では、むらさき色のお花がそこら中に咲いていて、癒されました。
甘くてすごく良い香りでした。



大きな岩があったので、登ってみたら綺麗な景色が広がっていました。来て良かった。

それからまた山道に戻って歩いていると、前方に黒い影!
熊?と思って固まってしまいました。
そっと近寄ったら、熊に見えていたのは、ただの倒れた木の根っこで、視力の低下を実感しました。さいきん視力がどんどん悪くなっていて、、。
そもそもナッカに熊はいないので安心してハイキングしてください。でも鹿はいます。


ナッカの湖を一周ハイキング
ところでハイキングした日は、9月の秋晴れで気温は21度。
暑すぎず寒すぎずちょうどいい気温でした。
とりあえず湖を一周しようと思って、Googleマップを見ながら湖の方へ向かいます。
森の中では、Wifiが命綱なので、事前にしっかり繋いでいきましょう。Airalo公式サイト

しばらく進むと道が二股に分かれ、駐車場が見えてきたので、左手に進みます。



しばらく歩くと緑が広がっていて、空気は綺麗で鳥の声だけが聞こえて天国みたいでした。
天国、行ったことないけれど。


Googleマップで確認すると、湖までもうちょっと歩くみたいです。

砂利で整備された道は、犬とお散歩している人がたくさんいて癒されました。犬が大好きなので。





小学生くらいの男の子たちがゴルフをしているのが見えました。なんだろう?ミニゴルフ?

しばらく歩くと綺麗な湖が見えてきました。

いい感じの切り株があったので、そこで休憩することにします。

そうそう、木々が茂っているけれど、蚊はいませんでしたよ。良かったよかった。
でも切り株に座って持参したコーヒーを飲んでいたら蜂が寄ってきたので、虫除けスプレーを取り出して遠慮してもらいました。

綺麗な湖を見つつ、鳥の声を聞きながらのコーヒータイムは最高としか言いようがなく、「もう満足だし帰ろうかな?」と思ってしまうほどに満足。





結局コーヒーを飲みながら30分以上ボーッとしたのち、「サウナの時間に間に合わないかも?」と思って、ふたたび歩き出しました。
そう、14時半に湖畔のサウナの予約をしているのです。
この時点で12時15分。あと2時間で湖を一周できるかな?

ビーチでは、泳いでいる人がいてびっくりしました。


とりあえず、ここから先はピンク色の木を目印にして進むことにします。

スウェーデンの森は色別の目印があって、色ごとに距離やコースの難易度が分かれています。
ちょっと調べればわかるのに、面倒くさがって適当にピンクを選んだら大失敗しました。


私は軽いハイキング気分でトートバッグを持っていってしまったのですが、両手が空くリュックで行くべきだと思いました。
アップダウンがかなりあって、最後の方は満身創痍だったので!
Mammutのリュック大好きです(のわりに持っていってないけれど)。
息切れしながらピンクコースの岩を登り切ったら絶景が広がっていました。

がんばってよかったなぁ。


絶景を見て心がやすらいだあとは、また歩き始めます。



なにも疑わずにピンクのコースを進みます。
そして、しばらく歩くと湖のほとりのピンクの矢印で行き止まりになっていました。
ん?と思ってピンクの案内をよく読むと「SWIMRUN」と非情な文字が。「ここから泳いで渡れっ」てことらしいです!そんなー。

無理。そんなに泳げないです。荷物もあるし。


ピンクのコースはトライアスロン的な水陸両用のコースだったのでしょう。知らないって怖いです。
ちゃんと調べてくればよかった。でもこういうアクシデントも嫌いじゃないです。この時点で13時ちょうど。



よくわからないままにGoogleマップで現在地を確認しながら、湖から離れないように進みます。

しばらく歩くと、黄色いコースの案内が出てきたので、今後は黄色コースを進むことに決定。



この辺で疲れてしまって、「もう帰ろうかな?」と思いました。
Googleマップを見ると、湖を半周したくらい。

来た道を戻ればかんたん。どんな道かわかっているから。でもこの先はどんな道かわからない。
どっちに進もうかな、とちょっと考えます。

結局、引き返さないで進むことにしました。だって、まだ見ていない景色を見たいから。
そして、アップダウンを繰り返して歩き、ついた先には絶景がありました。この時点で13時15分。

本当に静かな場所で、青空がきれいで、キラキラする水面もきれいで、空気も澄んでいて、「来てよかったー」と感動。
Canonのカメラは家に置いてきてしまいました。だってすごく重いのです。
でも、こんな絶景ならCanon持ってくればよかったな。



ところで崖の上で、デート中っぽい若い2人を見かけました。
こんな若い人がハイキングデート!?と、新鮮すぎて思わず二度見です。
私が彼らくらいの年齢のとき、こんな爽やかなデートをしたっけ?と思ったけど、記憶にありませんでした。
飲み屋でデートの思い出はあるのですが。


風がなかなか強かったので、ウィンドブレーカーがあると便利です。脱いだり着たり忙しかったけど。
絶景を目に焼き付けたあとは、ひたすら下ります。
下りは転びそうになるので慎重に!



絶景のあとは下るだけなので、余裕かと思ったら、かなり足場が悪くて大変で、写真が一枚もありません。
疲れたというよりも、やつれ切ってしまいました。普段の私は、インドア派の疲労体質なので。




サウナの予約時間に間に合うか心配だったけど、なんとか間に合いそうで一安心。
この時点で13時35分です。



そうこうしているうちに、バス通りに出ました。


Kafé Källtorpという庭園カフェに着きました。長かったー。
この時点で13時45分。

週末の午後は、どんどん人が入ってきて大盛況でした。


Kafé Källtorp – Trädgårdskafé & Restaurang
住所 : Ältavägen 105, 131 33 Nacka
地図 : Googleマップで見る
HP : https://mountainbikeskolan.se/
Kafé Källtorpで休憩したら、Hellasgårdenのサウナへ向かって再び歩き出します。

案内板を見たら、この日歩いたのは、「Källtorpssjön 5キロコース」だった様です。

サウナからの湖
サウナは14時半に予約していたのですが、ハイキングをスタートしたのは11時半。
途中で2回休憩して、サウナに着いたのは14時20分くらいでした。

疲れた体にサウナが沁みたー。サウナで暑くなったら湖でクールダウンしてさっぱり。

相棒のサウナハットもちゃんと持参しました。くわしくはこの記事に。
Hellasgårdenのサウナについて詳しく書いた記事もあります。
【ストックホルム郊外】サウナを出たら湖へドボン!ヘラスゴーデンでととのう
アウトドア好きさんにおすすめサイト
ナッカ以外の場所も気になる人は、アウトドア好きの友達に教えてもらった「Naturkartan」というサイトをチェックしてみてください。
友達は完全に本気のキャンパーで、自分のテントを湖のほとりに張って、火を起こして食事を作って、自然の中に泊まるそうです。
キャンプ場ではないので、トイレは穴を掘って、蚊や虫だらけの森の中に泊まるそう。
私も以前そのガチキャンプに誘われましたが、即答で「ちょっと無理かも!」と逃げました。潔癖気味なので。
ちょっと見づらいサイトだけど、軽めのハイキングコースも載っていて、使い方次第では便利かもしれないと思って紹介しますね。

さいごに
ナッカのハイキング、というよりむしろ山登り?すごくよかったです。
普段ゴロゴロしているので、達成感が半端ないというか。
これからも、まだ見たことのない景色を見に行こうと思いました。
今回紹介したナッカのお散歩以外にも、軽めのお散歩コースもありますので(ここはトートバッグで大丈夫!)、よかったらご覧ください。
・ストックホルムの隣にこんな島が?Lidingöで過ごす北欧の週末旅
・【ストックホルム郊外】庭園カフェ、美しい湖やダイナマイト工場跡を巡る半日
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