絶景と歴史を楽しむリッダーホルメン島

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ガムラスタンとその周辺 : Gamla Stan

リッダーホルメン島は、ストックホルムにある小さな島で、ガムラ・スタン(旧市街)の西に位置しています。島といっても、橋があるので徒歩で行けます。リッダーホルム教会をはじめ、歴史的な建築物や重要な名所が点在しているので、意外と見どころが多いです。

隣接するガムラ・スタンは、観光の人気スポットなのですが、それに比べてリッダーホルメン島は、観光地として地味な印象を持たれている気がします。

でも、レストラン、カフェやお土産屋さんが立ち並ぶガムラ・スタンとは違って、ゆったりとした空気が流れるリッダーホルメン島は、喧騒を離れてゆっくりと過ごせる場所でもあります。

また、今回の記事では、市庁舎やリッダーフィヨルドを見渡せる絶景へのアクセスも紹介します。騙されたと思って、是非一度足を伸ばしてみてください。
リッダーフィヨルドは、スウェーデンで3番目に大きいメーラレン湖の最東部の湾で、バルト海へつながっています。)

リッダーホルメン島へのおすすめの行き方

リッダーホルメン島へ行くおすすめのルートは、地下鉄ガムラ・スタン駅から行く方法です。ガムラ・スタン駅の改札を出て右へ進みます(ガムラ・スタン駅の改札は1つだけです)。天井の低い通路を抜けると、すぐにリッダーフィヨルドが見えてきます。

ガムラ・スタン駅の改札を出て、右の通路を進みます。通路の向こうに水辺が見えますね。
わあ!と思わず歓声をあげてしまう景色。セーデルマルム島が見えます。
ガムラ・スタン駅を出たところは、写真①のところです。ここから写真の左側へ向かって進むと、綺麗な景色を堪能できるのです。
橙色の立派な建物は、旧国会議事堂で、現在は不動産庁の地方事務所だそうです

海を見ながらくつろぐスペース

Christian Bergnによって制作されたSolbåtenと呼ばれている彫刻で、1966 年にこの場所に建てられました。Solbåtenは、スウェーデン語で太陽の船という意味です。
様々な形のベンチ、椅子やビーチチェアもあります。一部に砂が敷き詰められていて、ビーチの様でした。

Evert Taubes Terrass

Evert Taubeのテラスは広々としています。ベンチもたくさんあるので、キラキラ光る水面を眺めながらゆっくりと過ごせました。
Evert Taubeは、作家、作曲家や詩人という多才な芸術家で、スウェーデンの50クローナ紙幣に描かれている人物です。ガムラ・スタンのJärntorgetにも、Evert Taube像があります。Evert Taubeのガムラ・スタン散策の記事

リッダーホルメン島から臨む市庁舎

右手に市庁舎、写真左手奥にVästerbronという橋が見えます。Västerbronは、クングスホルメン島と、セーデルマルム島を結ぶ大きな橋です。

Birger jarls torn

Birger jarls tornは、かつて防衛目的で使用されていた防衛塔です。
Birger jarls tornは、丸みを帯びた白い建物として目を引きます。

ストックホルムのガイドブックや旅行のパンフレットに、リッダーホルメン島が使われることも多いです。

塔に向かって右側に狭い階段があります。そこを上がると、Birger Jarls Torgに出ます。
Birger Jarls Torgに出ました。結構な坂道です。この写真を撮影した時は、人通りはなくとても静かでした。写真には撮っていませんが、振り返ったところに法務大臣のオフィスがあります。
シェリング・ローゼンハーネ宮殿(Schering Rosenhanes palats)は16世紀に建てられました。宮殿はかつてローゼンハーネ家の居宅でしたが、その後、さまざまな用途で使用されてきました。現在は、スヴェア控訴裁判所の会議室として使用されています。

名所巡りいろいろ

思わず立ち止まってしまう可愛い建物が並んでいます。写真左手のレンガ色の建物は、旧国立公文書館で、右側のピンクの建物は、Stenbockska palatsetという宮殿(後に説明)です。
1614 年に設立されたスヴェア控訴裁判所。スウェーデンで最も古い上に最大の控訴裁判所です。
Evert Taubeのテラスから撮影したスヴェア控訴裁判所の裏側。
旧Wrangelska宮殿で、1697 年から 1754 年まで、王室の住居として使われていました。
Stenbockska宮殿は17世紀に建てられ、その後何回かの改修を経て現在に至ります。宮殿といっても過去に王族が居住していた訳ではなく、最初に住んだのはフレドリック・ステンボックという貴族でした。
Birger Jarl 広場。以前はRiddarholmstorgetと呼ばれていましたが、1854 年に広場の中央にBirger Jarl 像が建てられたことをきっかけに、現在の呼び名に変わりました。

リッダーホルム教会

リッダーホル教会の外観の特徴は、なんといっても美しい鋳鉄製の尖塔だと思います。
入り口は階段があるのですが、足の不自由な方は、写真の赤丸のところから入れます。インターフォンを鳴らして職員の方を呼べるようになっていました。
ここで職員の方を呼ぶことができる様です。
レンガを積み上げて作られた美しい外観。
リッダルホルム教会は、スウェーデン王やその家族の埋葬教会です。1270 年にこの場所に修道院が建設され、その後、王の埋葬教会となりました。
1807 年以来、埋葬と儀式を行うのみで、定期的な礼拝は教会内で行われていないそうです。そのせいなのか、礼拝用の通常の長椅子ではなく、個々の椅子が並べられているのかなと思いました。
1748 年以来、セラフィム騎士団の紋章が壁に掛けられています。この騎士団は、国家に対する重要な貢献や功績を称えるために設立されました。セラフィム勲章はスウェーデン王室の勲章であり、スウェーデンの最高位の勲章です。
現在では、この紋章は、スウェーデン王室のメンバーと外国の国家元首、または国賓訪問に関連した同等の地位にある者に授与されています。
中世の王カール・クヌッソン・ボンデ(Karl Knutsson Bondes)とマグヌス・ラドゥラ(Magnus Ladulås)の墓。
1629 ~ 1634 年に建てられたGustavianska gravkoret正面にあるイタリア大理石でできた石棺には、グスタフ 2 世アドルフ(Kung Gustav II Adolf、1594-1632)が眠っています。写真右の小さい棺は、プリンセスKristina(1623-1624)です。
1858 年から 1860 年にかけて、ベルナドットファミリーのために建設されました。美しい窓は 1888 年に追加され、国、地方の紋章や王室のスローガンで装飾されています。
Wasaborg礼拝堂。ワボルグ伯グスタフ グスタフソン(1616-1653)は、1647年にこの礼拝堂を建てました。彼はグスタフ2世とその愛人マルガレータの息子で、ワボルグ伯爵の称号が与えられました。
Torstensson礼拝堂。17世紀に、何人かの貴族が独自の礼拝堂を建てました。グスタフ2世アドルフがリッダーホルム教会に埋葬されたことに影響を受けたと言われています。この礼拝堂には、Torsten家の25人が眠っています。
カロリンスカ埋葬墓所Karolinska gravkoret)。ゴットランド産の灰色の砂岩で建てられています。

番外編:Riddarhuset(貴族の館)は休業中

リッダーホルメン島の目と鼻の先にあるRiddarhuset は、大規模な改修工事のため、臨時休業中だそうです。

リッダーホルメン島のインフォメーション

リッダーホルメン島

リッダーホルメン島は、ガムラ・スタン(旧市街)から徒歩で簡単にアクセスできます。
私のおすすめの行き方は冒頭でお伝えした通り、地下鉄ガムラ・スタン駅の改札を出て右側の通路を進む行き方です。

リッダーホルム教会にトイレはありませんが、島内に有料の公衆トイレがあります。上の地図のWCの場所です。

リッダーホルム教会のHP : https://www.kungligaslotten.se/Riddarholmskyrkan

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