北欧の絵本って、森や季節、子どもたちの何気ない日常が描かれていることが多くて、なぜか懐かしい気持ちが込み上げてきます。
その代表がスウェーデンの絵本作家エルサ・ベスコフ(Elsa Beskow)。
期間限定ですが、ストックホルムのティールスカ・ギャレリーでエルサ・ベスコフの展覧会があったので、覗いてきました。
絵本を通して、スウェーデンの日常を感じてみてください。
※カルチャーデイに無料で入れる日もあるので、参考までに書いておきます。
街でポスターを見つけて小躍り
とある週末、ストックホルムを歩いていたら、見覚えのあるイラストのポスターを目にしました。

近づいてよくみてみると、やっぱり!エルサ・ベスコフさんのイラスト!優しいイラストが大好きなんです。
ティールスカ・ギャレリーで展覧会をやっているということなので、時間を作って行ってみることに!
とはいえ、いろんな邪魔が入って、実際に行けたのはそれから1ヶ月半後でした!
ティールスカ・ギャレリーのエルサ・ベスコフさんの展覧は2026年2月14日から5月24日までです
エルサ・ベスコフさんとは?

エルサ・ベスコフ(Elsa Beskow)は、1874年にスウェーデンで生まれた、スウェーデンを代表する絵本作家です。
森や季節、子どもたちの日常をやさしく描いたイラストが魅力で、たくさんの作品が長年に渡って愛されています。
その温かい世界観は、100年経った今も子どもだけでなく大人の心も鷲掴みに!
私も鷲掴みにされている内の1人です。
展覧は絵本ごとの世界観で
展覧は絵本ごとに行われていて、作品の世界にスルスルッと入り込めるように工夫されていました。
ブルーベリー森でのプッテのぼうけん
「ブルーベリー森でのプッテのぼうけん(Puttes äventyr i blåbärsskogen)」という絵本は、森が登場します。
スウェーデンの子供の夏の定番といえば森でのブルーベリー摘み。
約100年前に書かれたとは思えないほど、親近感湧きまくりの世界です。


ぼうしのおうち
ぼうしのおうち(Hattstugan)のイラストを見てハッとしました。
私の子供時代は、はるか昔なのに、急にあの頃のことが蘇ってきました。
すっかり忘れていたけど、小学生の頃に読んだことがある!
当時はエルサ・ベスコフと知らずに読んでいたけど、こんなところで再会するなんて!


懐かしくて泣きそう、と言ってるわりに、ストーリーはほとんど覚えていません。でも、この絵だけは強烈に覚えているんですよね。
エルサ・ベスコフだったんだ、、、。


次の日本への一時帰国の時に、ぼうしのおうちを買って、改めて読み直してみたいと思います。
もりのこびとたち
もりのこびとたち(Tomtebobarnen)も、森が登場します。
やっぱりスウェーデンの絵本に森は欠かせない!
森と共に生きているスウェーデン人なので!


もりのこびとたちの原題は、Tomtebo Barnenです。
Tomteはスウェーデン語でサンタクロースなので、正確にはサンタクロースの子供達って意味ですね。

ストーリーはシンプルで、特別なことは何も起こらないのですが、イラストをじっくり眺めていると情緒豊かな心が育ちそうな気がします。
イラストの細かい描写まで読み込むのが楽しいんですよね。
大人でもスマホ中毒になっていたりするので、絵本をじっくり眺めて豊かな時間を過ごしたいと思います。
他にもたくさんの絵本の世界




小さなお子さんもたくさんいたので、音声で朗読ビデオなんかがあったらもっと楽しかっただろうな、と思います。
私は大人ですけど、童心に返って読み聞かせを聞いてみたかったな、と思ったり。




制作の裏話
エルサ・ベスコフのイラストは細部まで正確で、「どうやって書いているのかなー?」とずっと思っていました。
展示では製作秘話がいくつかあって、それを読むのも楽しかったです。
例えば、友人のアンナから送られてきた母子の写真をモデルに、「森のこどもたち」のイラストが出来た秘話とか。

また、エルサ・ベスコフの実際のスケッチもあって歓喜。プリントされた絵本と違って、実際のエルサの息遣いも感じられました。
「もりのこびとたち」の最後のページに先の母子の絵が出てきます。

カルチャーナイトは入場無料
ところで、耳寄りなお知らせです。
今年(2026年)のカルチャーナイトストックホルムの一環で、4月18日の18-24時はティールスカ・ギャレリーが入場無料になります。
お時間ありましたら、ぜひエルサ・ベスコフの世界を堪能してみてください。
カルチャーナイトストックホルム
2026年4月18日
ティールスカ・ギャレリー以外にも無料開放される場所がたくさんあるので、公式サイトでチェックしてみてください。
公式サイト:https://kulturnattstockholm.se/?lang=en

館内をちょっと紹介
せっかくなので、ティールスカ・ギャレリーの中をちょこっと紹介します。
1907年に完成したこの建物は、Ernest Thielの住居だったので、個人の邸宅っぽい雰囲気があちこちにあります。

ムンクがいたよ
突然ムンクの叫びがあってびっくりもしました。
なんでも、ティールスカ・ギャレリーは、ノルウェー国外では最大規模のムンクコレクションがあるそうです。


カール・ラーションのお部屋
Thiel夫妻の友人であったカール・ラーション(Carl Larsson)のお部屋もあります。
カール・ラーションはスウェーデンを代表する画家です。

壁いっぱいの展示
壁いっぱいの絵画の展示も見どころです。ロダンの彫刻もありました。


巨大な椅子というかソファセットが素晴らしくて見入ってしまいました。

ショップ
ショップもありました。
ミュージアムのショップを見るのが大好きなので、大満足です。
ただ、エルサベスコフのポストカードはたくさん持っているので、今回は見送り。



アクセスは微妙
ティールスカ・ギャレリーは、ストックホルムのユールゴーデン島の東のはずれにあります。
例えばストックホルム中央駅からは、トラム7番とバス67番を乗り継いで行くので、ちょっと行きづらいかも?
でも、ストックホルム市内からティールスカ・ギャレリーへ向かう途中に見えてくる豪邸を眺めるのは楽しかったです。


2026年の2月までカフェがあったそうですが、現在は閉店。
なので、周囲に近隣のカフェ情報が表示されていました。

ティールスカ・ギャレリー周辺にあるローゼンダール庭園の記事も併せてごらんください。
Thielska Galleriet
住所 : Sjötullsbacken 8, 115 25 Stockholm
地図 : Googleマップで見る
HP : http://www.thielskagalleriet.se/
ティールスカ・ギャレリーのエルサ・ベスコフさんの展覧は2026年2月14日から5月24日までです
さいごに
エルサ・ベスコフの展覧会は、老若男女が集まって大盛況でした。
週末ということもあってか、押し合いへし合いという言葉がピッタリ。ストックホルムにこんなに人がいたのね?って思うほど。
赤ちゃん連れや乳幼児もたくさんいて、親子3世代も見かけました。お子さんがMormor(スウェーデン語で母方の祖母の意味)って呼んでいるから、わかるんですよね。
小さな子は単純に絵を楽しんで、年配の方は昔をなつかしんで(?)、たくさんの人に愛されているエルサ・ベスコフはやはり偉大な女性。
期間限定ですので、お早めに。間に合わなかった場合は、絵本でエルサ・ベスコフの世界を楽しんでくださいね。



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