EU旅行を予定されている方へ。
ちょっと聞いてください。2025年の10月12日からEU入国のルールが少し変わっています。
知らないままだと、ちょっと戸惑うかも?
でも大丈夫。ちゃんと内容を知っておけば安心です。
今日は、旅行者の方が押さえておくと便利な、「EU入国の新ルール」の3つのポイントを、順を追ってみていきましょう。
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EESって?
EUがまた新しいことを始めましたよ。名前はEES(Entry/Exit System)。
かんたんにいうと、EUに入る外国人の出入りをデジタルで管理するシステムです。
つまり、EU外の国民がEUに短期で入るときに、 「この人がいつ入って、いつ出たか」がちゃんと記録されるようになるってことですね。
パスポートのスタンプをデジタルに置き換えた感じで、指紋や顔の写真なんかで管理するそう。
もう世の中なんでもデジタル管理ですね。

入国したらピッと情報が登録されて、出国したらまたピッと消えるイメージですね。
もうパスポートにスタンプをペタペタ押す時代ではないのかな。

EESの対象となるのは、EU加盟国やアイスランド、リヒテンシュタイン、ノルウェー、スイスの国籍を持たない渡航者で、つまり日本人も含んだ「EU外から来る人」です。
シェンゲン圏は、EUのほとんどの国に加えて、スイス、ノルウェー、アイスランド、リヒテンシュタインも含まれるエリアです
EESの対象国は、下の表でチェックしてください。
アイスランド | スロバキア | ベルギー |
イタリア | スロベニア | ポーランド |
エストニア | チェコ | ポルトガル |
オーストリア | デンマーク | マルタ |
オランダ | ドイツ | ラトビア |
ギリシャ | ノルウェー | リトアニア |
クロアチア | ハンガリー | リヒテンシュタイン |
スイス | フィンランド | ルーマニア |
スウェーデン | フランス | ルクセンブルク |
スペイン | ブルガリア |
ちなみにキプロスとアイルランドはEUの国だけど、シェンゲン圏にはまだ入っていないです(2025年10月現在)。なので、EESの対象外です。
顔写真や指紋の提出を拒否したら?
生体認証データの提供を拒否した場合は、EESを導入している欧州諸国への入国が拒否されます。
EES導入開始日と今後

EES(出入域システム)は、2025年の10月12日からもう始まっています。
でも、すべての国境で同時に導入されたわけではなくて、EUの国境で少しずつ動き出したところ。
つまり、場所によってはすでに稼働している状態で、これから少しずつ対象となる国境が増えていくということです。
最終的には、2026年4月10日までに全面的に実施される予定だそうです。
3つの変化
つぎは、EES導入でおこる、旅行者にとっての3つの変化をみていきましょう。
1 入出国記録が電子化される
昔みたいにパスポートにペタッとスタンプが押されなくなります。ちょっと寂しいですね。
パスポートのスタンプを見て旅の思い出に浸ったりしていたので。
そして、全部デジタルで記録されるから、滞在日数もシステムが勝手に記録してくれます。
なので、旅行者は何もしなくてOK。
2 指紋と顔写真の登録が必要
はじめは、指紋と顔写真が登録されます。
でも、その場で登録できるので、事前準備はいらないそうです。ちょっと並ぶのかな〜?
3 短期滞在者の滞在日数管理が厳格化
90日以内の短期滞在は、システムが勝手にチェックしてくれるので、オーバーステイはバレちゃいますね。でも、真面目に行き来してる人には便利かも。
日数を意識して旅行の計画を組んでいれば全く問題ないでしょう。
「短期滞在」というのは、180日のあいだで合計90日まで。
つまり、EESを導入してるヨーロッパの国を行き来しても、その全部を合わせて90日以内に収めないといけない、というルールです。

EESが適用されないのは誰か?
ちなみに、EESの対象外、つまり登録しなくていい人もいます。
ざっくりいうと、こんな人たちです。
・EUの国民、またはスイス・ノルウェー・アイスランド・リヒテンシュタインの国民
・EUの永住者や在留カードを持ってる人
・外交官や国家元首みたいな特別な立場の人
・NATO(北大西洋条約機構)関連の軍人や職員
・アンドラ、モナコ、サンマリノ、バチカンのパスポートを持ってる人
・貨物列車や国際線の乗務員など、特別な許可で出入りしてる人
要するに、普通の日本人旅行者はEESの登録が必要ってことですね。
EUの永住者や在留カードを持ってる人は、EES対象外みたいですよー

日本人旅行者への影響
90日以内の旅行とか短期滞在の人は、初回は顔写真とか指紋を取るらしいので、空港でちょっと時間かかるかもしれませんね。

でも、登録は最初だけだから、慌てなくてもいいと思います。
とはいえ、余裕をもって動くに越したことはないかな?
たとえば、東京からフィンランド経由でストックホルムに行く場合。
EESはフィンランドで入るから、そこで指紋とか顔写真を登録するのでしょう。
この手続きでちょっと列ができたりする可能性もありますね。
なので、乗り継ぎの時間は少し多めにとっておくのが安心なのかな?

ESSとETIASとの違い
で、ETIAS(エティアス)っていう別の制度もあるのですが、あれはまた別ものです。
詳しくはこちらの記事で、ETIASについて詳しく解説しています。
EESは「入出国の記録」で、ETIAS(エティアス)は「渡航前のチェック」。似てるけどまったく違います。
名前が似ていて、ややこしいですけどね。
制度名 | タイミング | 内容 | たとえていうと? |
EES(Entry/Exit System) | 入出国のとき(空港など) | EUへの「入出国の記録」をデジタルで記録する | 関所みたいなもの。「いつ入った・いつ出た・犯罪歴がないか」などをチェック |
ETIAS(European Travel Information and Authorisation System) | 出発前 | EUに行く前に「行っていい?」と申請して確認を取る制度 | 事前アンケートみたいなもの。「行く前の許可」 |
eSIMをちゃんと準備しておくと安心です→Airalo

さいごに
次々と新しいルールが出てきてちょっとややこしいけど、EESは事前の申請もいらないし、大丈夫だと思います。
空港でちょっと手間取るくらいなのかな?
悪いことしてないから問題ないのですが、指紋を取られるのはなんとなく嫌だわ、くらいですね。
あんまり心配せずに、旅を楽しんでくださいね。ストックホルム、一回来たら絶対好きになると思うくらい本当にいい街なのでぜひ!
さりげなくストックホルム推してますけど、別に回し者じゃないです。
でも本当に、一回来たら好きになる街だと思いますよ。
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