ストックホルムプライドは、ストックホルムで毎年夏に開催されるLGBTQの権利を祝うイベントです。
プライド期間は夏に1週間くらいあって、その間は様々なイベントが開催されるのですが、今回はプライドパレードに的を絞って紹介します。
ストックホルムプライドを簡単に説明
ストックホルムプライドの期間は、パレードやコンサート、トークセッションなどが行われ、北欧最大級のプライドイベントとして、国内外から多くの参加者が集まります。
今年(2024年8月3日)のプライドパレードには約5万人が参加し、沿道では50万人近くの人々が沿道に並びました。
ストックホルムプライドでは、参加者みんながLGBTQ+の人々を応援します。そして、LGBTQの人々も、自分たちの権利や存在が大切だということを周りの人たちに伝えて、誰もが平等に大切にされる社会を目指して応援し合うのです。
ちなみにLGBTQとは、レズビアン(L)、ゲイ(G)、バイセクシュアル(B)、トランスジェンダー(T)、クィアまたはクエスチョニング(Q)の頭文字を並べたもので、性的指向や性自認が多様な人々のグループを指します。
クィアまたはクエスチョニング(Q)は、聞き慣れない言葉かも知れませんが、性的指向や性別が伝統的なカテゴリーに収まらない人や、自分のアイデンティティを模索している人のことです。
今年(2024年)のプライドパレードはストックホルム市庁舎前を13時にスタートし、ストックホルム市内を練り歩いてÖstermalm IP(競技場)のゴールに向かってパレードしました。
ポリス好きには嬉しい日
もしこれを読んでいる貴方に小さなお子さんがいて、その子がポリス好きだったら、この日はパトカーや警官をたくさん見られる嬉しい日となるでしょう。もちろん大きい子や大人でも良いのですが。
パレード当日は約5万人の参加者や50万人ほどが沿道に集まるということで、警察はセキュリティを強化しています。
何年か前のことです。パレードが通る車道に不審な車が停車していたのですが、警察官が来て躊躇うことなく車の窓を叩き割って車の中に不審物がないかとチェックしていました。
こうやってパレードが安全に進行されるように陰で尽力されている方々がいるのだなと、彼らの存在に感謝した出来事でした。
パレードの始まり
パレードの参加者は、徒歩の人、バイクに乗った人、自転車に乗った人、ベビーカーを押している人、車椅子の人、トラックの荷台に乗った人、仮装している人、普段着の人、半裸の人と、様々です。
それでは、今年の写真と昨年までの写真も含めてサラッと紹介します。
実は沿道の人もアツい
パレードに出ている人を見るのも良いですが、実は私が好きなのは、沿道で声援を送る群衆の方です。
声援を送る人、笑顔の人、無表情の人、レインボーフラッグを振る人、木によじ登って見ている人、壁に登る人、消火栓に上っている人、カフェの椅子に立ち上がっている人、大の大人達が何をしているんだ?って楽しくなりませんか?
結局どこで見ると良いのか?
当日は沿道に50万人の人がいるわけで、当然どこも人でいっぱい。それはもう覚悟するしかないです。
でも、少しでも人が少ない所を選びたいのが人情ですよね。私のリサーチによると、Vasagatanは道幅が他の道路に比べて広めなので、息苦しくなく見られるかなと思いました。
Kungsgatanは、道幅がすごく狭いところがあるのであまりおすすめできませんが、人と密着して盛り上がりたい!という人には良いかも知れません。
Kungsgatanを過ぎるとSturegatanへと進みますが、ここはHumlegårdenに隣接しているのですごい人です。ただ、Valhallavägen寄りのSturegatanならゴールが近づいてきて、少し人が減る傾向があります。
どちらにせよ、凄い人混みなのは覚悟して、いっそ楽しんでしまいましょう。
おまけ : 独自路線の人
こんな感じで、お祭り騒ぎのストックホルムのある夏の午後ですが、独自路線を貫く人もいます。
通りの騒ぎはどこ吹く風で、ひたすらマイペース。パレードには一切目をくれずに目的地を目指す人。それはそれで清々しい。
そう、いろんな人がいる。これぞ多様性です。
みんな違ってみんないい、どなたの言葉なのでしょうか?良い言葉ですよね。むかーし、教科書で読んだような気がします。
ストックホルムプライドのインフォメーション
HP : https://www.stockholmpride.org/ (スウェーデン語)
HP : https://www.stockholmpride.org/en/ (英語)
今年(2024年)のストックホルムプライドは終了しています。次回は2025年夏(例年7月下旬から8月頃)です!
さいごに
プライドパレードに行くと、それぞれの違いを大切にして、誰もが自分らしく生きられる世界を応援できます!
年に一回だけなので日程調整が難しいかも知れませんが、とっても心温まるパレードなので、機会があれば足を運んでみてください。
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