ずっと気になっていた、ストックホルム近郊の海沿いのサウナに行ってきました。
私はサウナが大好きで、特に熱々のサウナから出た後に、冷たい水でキーンと冷やされる瞬間がたまりません。
水風呂がぬるいサウナは物足りないのだけど、ここではサウナから冷たい海に直行できるので大満足。
熱々からの冷え冷えは、最高のととのい体験でした。
嬉しかったので、サウナを愛する人へ届くようにこれを書いています。
Coco Beach Club
海辺のサウナは、Coco Beach Clubといいます。
私はサウナ目的で行きましたが、本来Coco Beach Clubは、「Ellery Beach House」というホテルの中にあって、プールやサウナ、マッサージなどのスパ、ジム、レストランまで揃っています。
場所は、ストックホルム中央駅から地下鉄&バスで約1時間(乗り継ぎによっては1時間20分くらい)のLidingö島の東端。
ホテルの周りは自然がたっぷりで、海辺の景色を眺めながらのサウナ体験は最高でした。


更衣室の名前にとまどう
ホテルに入るとレセプションがあって、フロントの女性に予約してきた旨を伝えたら、「Coco Beach Club?ここじゃなくて、階段を降りてまっすぐ行って左ですよ」と教えてくれました。
階段が見えなくてキョロキョロしていたら、わざわざ階段を降りてCoco Beach Clubの受付まで連れて行ってくれました。
こういうちょっとしたことで、「また来たいな」とか「ここ好き」って思ってしまいますね。単純なので。
Coco Beach Clubの受付では、バスタオル、バスローブ(オレンジで可愛い!)、ビーチサンダルを渡されます。
それを持って更衣室へ。更衣室の扉には、「Sue’s」と「Joe’s」という表示があって、一瞬「どっちが女性?」と固まりました。
「Joeが男性だから残るはSueでしょう?」と思い直してSueへ。

SUEが女性の更衣室で正解でした。

ロッカーの鍵は4桁の番号で設置する方式みたい。
まず、ロッカーの扉を閉めて4桁の番号を選んだら、ツマミを右に回す(これでロックされる)。ロックしたら番号をランダムにずらして隠す。開けるときは決めた番号に戻せばOK。4桁の番号を忘れないようにスマホで撮影してる人もいました。
まずは海沿いのOcean SaunaへGO
更衣室で水着に着替えたら、バルト海に面したオーシャンサウナへ一目散に向かいます。
プールを素通りして、建物に沿って木々のある方へ進み、けっこう長めの歩道を海に向かってガシガシと歩きます。


海まで結構歩くので「ここ、冬は寒くて歩けないんじゃない?」と思いました。本当に冬はどうしているのでしょう?

サウナ小屋へ行く途中、横道にそれて山道を少し進むと、バルト海が一望できる素敵な場所がありました。

はい、着きました。
他の人はプールへ直行しているのですが、私は海サウナへ直行。なので、一番乗りで誰もいません。(8時半スタートいう最安プランなので。あとで詳しく説明します)

景色に溶け込むように、黒いサウナ小屋があります。

朝イチで来たのですが、1番の心配は「サウナ、ちゃんと温まっているかな?」ってことでした。
でも大丈夫。ちゃんと熱々でした。

サウナでは、ロウリュも思いっきりできて大満足。
ロウリュは、サウナの石に水をかけて蒸気を出すやり方で、熱と湿気が一気にブワッと上がります。熱気が体にドーンとくる感じが最高。
この後30分くらいしたら、人が来て独り占めタイムが終了。
ちなみに、サウナは水着着用で、男女一緒に入ります。
熱々になったら、桟橋を歩いて海へ。


熱いサウナから海に入ると、体中がシャキッとして、頭も体もすっきり目覚めますね。


サウナの後に熱々の体を一気に冷やすことで、血流が良くなって体も心もスッキリ整います。
というのがサウナの効能として知られていますが、そんなことより、ひたすら気分が良い、これが大事だと思います。
桟橋の写真を見てもらうとわかると思いますが、ここはフェリーの停泊所も兼ねているみたいでした。

なのでちょっと港っぽくて、サウナ後のリラックス気分が「ん?」となる瞬間もありました。
海水の透明度ですが、膝くらいまでは見えますが、「透き通っていてつま先まで見える!」ってほどではなかったです。
それでも「海、気持ちいいー」と気分は上々。
サウナには愛用のサウナハットを持参しました。鼻の下まですっぽり隠れる大きさが気に入っています。

けっこう大きめで鼻の下まで深くかぶれるので、自分の世界に浸れるし、耳まで隠れるのでロウリュで熱くなっても耳が痛くないという素晴らしいサウナハット。おすすめです。
屋外プール付きのサウナ : Outdoor Pool & Sauna
海辺のサウナの他に、プール付きのサウナもあります。このプールはぬるま湯で、多分34℃くらい。





この室内サウナは、サウナハットをかぶっている人がいなくて、ちょっとためらいました。
でも、サウナハットをかぶらないと、髪の毛が熱くなって痛いので、結局かぶってしまいました。
とはいえ、スウェーデン人は他人をあんまり気にしていないので、私が自意識過剰だと思うのですが。
ちなみに、愛用する「ZENとサウナ」のサウナハットは、マイクロファイバー素材なので綿よりも速乾です。


4色あるけれど、髪の毛に近い色がいいかなと思ってグレーを選択。サウナの中で頭だけ浮かないし、なじむというか。
下のリンク先に、実際にサウナハットをかぶった人の画像があるので、それが参考になると思います。
そして、「サウナハットはこんなに小さいですよー」という写真を撮ってみましたが、そんなに小さくありませんでした。
カードサイズなわけがないですね。カードほど小さくはないですが、小さく畳めるし何より軽いです。


コートヤードプール : Courtyard Pool
ホテルの正面(宿泊エリア)には、コートヤードプールがあります。
ここは更衣室からかなり離れているし、一旦ホテルを出て別棟まで歩かないといけないので、宿泊者向けかなと思いました。

ピンクルーフプール : Pink Roof Pool
プールは他にもありますよ。
ピンクの柱で囲まれたピンクルーフプールは、音楽がガンガンかかっていて、プールサイドにはバーもあります。

ここは、シャンパングラス片手にベッドでくつろぐパリピでいっぱいのエリアでした。
友達同士でワイワイしたいときは、ここが楽しいのかな。
でも私はこういう雰囲気に気後れして、ちょっと入りづらかったです、、、。パリピじゃないので。

インドアプール : Indoor Pool
人が多すぎて写真はありませんが、室内にも温水プールがあります。
プールサイドに大きなプールベッドがあって、ゴロンと横になってくつろぐ時間が良かったです。
室内プールは年齢層高めで落ち着いた雰囲気。
無料のお水が置かれているので、ここでお水を飲んでひと休みできました。
有料のドリンクメニューもありましたが、すごく高かった記憶。ドリンク一杯1500-2000円くらいかな。
リラクゼーションベッドがあちこちに


ファイヤールーム : Fire Room
1番良かったのは、ファイヤールーム。おすすめなので絶対に行ってほしいです。
ひっそりとしすぎていて最初は全く気がつきませんでした。
室内プールの横に、真っ黒い扉があって「Fire Room」と書かれているだけ。
なんだろう?と思いつつ素通りして、そろそろ帰ろうかな?って時に扉を開けてみたら、まったり空間が広がっていました。
もっと早く気づけばよかった!

ファイヤールームは、名前そのまんまですけど、お部屋の中央に、たき火が焚かれていました。
薄暗い中、炎を見つめてゆったり。外のピンクプールのパリピ音楽と違って、ゆったりミュージックなのも良かった!
次回は、海のサウナと、このファイヤールームで時間を過ごそうと思います。
入ってないけど COCO RESTAURANT
プールやサウナと同じフロアにCOCO RESTAURANTがあります。
このレストランはハンバーガーがウリみたいで、一つ235-265クローナ。日本円だと、大体3,500-3,900円くらいです。

高めだしサウナの後は野菜系を食べたい、ということでホテル近くのカフェへ行きました。
外ジム!
Coco Beach ClubのDayPassには、プール&サウナの他にジム(室内と屋外)の使用も含まれていましたが、室内ジムは見つかりませんでした。
というより、サウナ目的だったので室内ジムは探しもしなかったというか。筋トレとかたぶん世界一苦手。

持参するもの、しないもの
サウナに行くときは、毎度なにか忘れ物をするので、この記事を読んでくださっている方や未来の自分に向けて持ち物リストを書いておきます。
ちなみに今回忘れたのは、綿棒でした。
- 室内プールサイドのお水(でも、お水をガブガブ飲みたいなら、マイボトルを持参した方がいいかも?)
- ロッカーの鍵(暗証番号記憶式)
- ドライヤー
- シャンプー&コンディショナー、ボディーソープ
でも、海沿いのサウナにはお水はありませんでした。
- バスタオル
- ビーチサンダル
- バスローブ
- 水着
- サウナハット
- メイク道具
- 化粧品
- 髪留め
- 綿棒
- ヘアブラシ
- 濡れた水着を入れる袋
ホテルもなかなか素敵
サウナがあるCoco Beach Clubは、Ellery Beach Houseというホテルの中にあります。

海沿いのホテルなのに客室から海が見えなさそうとか、宿泊客なのにCoco Beach Clubへの入場は別料金とかは気になります。
木々に囲まれた静かな場所のはずなのに、プールサイドの音楽が大音量で落ち着かない?とかも。
それでも一度は泊まってみたいホテルです。
サウナの後にベッドでそのまま寝落ちできたら、きっと最高だと思うので。

公式サイトでは、ホテル予約サイトとの料金比較が出ていて親切でした。

私は、普段は予約サイトを使いますが、このホテルに限っては、公式から予約した方がお得なのだなと思いました。
料金と予約
Coco Beach Clubへ行くときは、必ず予約しましょう。
私が今回予約したのは、COCO ENTRÉプランという入場のみのシンプルなプラン。他にもランチやディーナー付きのプランもあります。
狙い目は、6-8月の月〜水曜日に195クローナ(約2,900円)になるとき。
スウェーデン人が夏休みでいなくなってしまうので、ちょっと安くしているのかな?と思います。

ストックホルムの中心部にセントラルバーデットという素敵なサウナがあるのですが、そこは最低でも495クローナ〜(約7,400円)。
それに比べると、Coco Beach Clubは、サウナの種類は少ないですが、海沿いのサウナに入れるのでお得感があります。
何より自然の中でサウナに入れるので開放感がすごい!
COCO ENTRÉプランは3つの時間帯から選べて、モーニングが最安です。
・モーニング(8:30〜11:30)
・デイ(13:00〜16:00)
・イブニング(17:30〜20:30)
年齢制限は通常は16歳以上(保護者同伴ならOK)で、学校休み(夏休み以外)や祝日は保護者同伴で13歳から入れます。
3時間と決まっているわりに、更衣室を出て外へ出るときになんのチェックもされなかったので、3時間以上いる人もいるんじゃないかな?と思いました。
アクセス
アクセスですが、地下鉄赤ラインで終点Ropsten(ロプステン)駅まで行って、そこから204番のバスに乗り、終点Elfvikで降ります。
バス停からホテルまでは徒歩10分くらい。

Coco Beach Club (Ellery Beach Houseの中)
住所 : Elfviks udde, 181 90 Lidingö
地図 : Googleマップで見る
HP : https://www.ellerybeachhouse.com/beach-club/
※予約してから行ってくださいね
周辺のおすすめ
Coco Beach Clubの周辺に、おすすめの場所がいくつかあるので、そこも載せておきます。
Elfviks Gårdsbistro : ビストロ
Elfviksのバス停の目の前に、厩舎やビストロ「Elfviks Gårdsbistro」があります。
草原がバーっと広がっていて気持ちの良い空間です。



夏は、というか夏しか来たことがないのですが、庭で食事ができます。
まだ夏休み中だったので、たくさんの子供達がいて、楽しそうに過ごしていました。

以前来た時は、羊の毛刈りを見られましたが、今回は特に何もなく、、、。


Elfviks Gårdsbistro
住所 : Elfviks Uddväg 2, 181 90 Lidingö
地図 : Googleマップで見る
HP : http://elfviksgard.nu/
芝生と海辺と散歩道
バス停のすぐ近くに突然広大な芝生が現れます。海に向かって広がるグリーンが本当に綺麗で、初めて来た時はびっくりしました。
以前は衣料品工場があったそうですが、火事で消失して現在は更地になっています。






けっこうな階段を下ると、また階段。

がんばって下りた先で海が見えました。

馬もいます!
バス停でバスを待っていたら、馬がいました。


さいごに
海サウナならではの整い体験は至福。やっぱりサウナっていいですね。
ストックホルムのサウナや、Lidingö島を紹介した記事もぜひチェックしてみてください。
コメント