食べることや飲むことに興味はありますか?ストックホルム郊外で毎年開催される「フード&ワイン」イベントは、食に関心のある方にはぜひ知っていただきたい場所です。
このイベントは三日間にわたり、さまざまな飲食店や生産者が一堂に会し、訪れる人々で賑わいます。
ここでは、今まで知らなかった食材や商品に出会えたり、私が普段から好きで通っているお店が特別に出店していたりと、訪れるだけで新しい発見があります。
「ストックホルムのフードイベントってどんな感じなんだろう?」と気になっている方や、まだ行ったことがない方にイベントの様子を紹介します。食に興味がある方は、ぜひ続きをご覧ください。
Sthlm Food & Wine och Bak & Choklad 2024
今年の「Sthlm Food & Wine och Bak & Choklad」は、11/8-10の三日間、ストックホルム郊外にあるStockholmsmässanで開催されました。
Stockholmsmässanは見本市やカンファレンス、イベントが開催される大きな会場。東京だと幕張メッセみたいな感じです。
Stockholmsmässanでは、様々なジャンルのイベントや見本市が開かれていて、例えばゲームショー、健康イベント、ジョブフェア、ITイベント、アンティークフェア、車関連の見本市などがあります。
違うホールに紛れ込む
この日はとても寒かったので、会場に到着して一目散にトイレへ。そして、何も考えずにトイレの目の前にあった会場ホールBへ入りました。
どうしてタロット?なんでお香?フードとワインは?
どうやら間違って違うホールへ入ってしまった様。でも、タロットカードはちょっとやってみたかったです。
正しくはホールC
気を取り直して、フード&ワインのホールへ。正しい会場はホールCでした。
美味しそうなものがずらり
入り口付近は、チョコレートやクッキーなどのお菓子類やコーヒーのお店。奥へ進むと、ワイン、チーズ、フードトラック等がありました。
ガムラスタンにある大好きなカフェ&ベーカリーPanemも出店していました。
フィエーデルホルマーナ島(Fjäderholmarna)の美味しいチョコレート屋さんも出店していました。
おすすめ色々
おすすめが3つあったので紹介します。
Kalm Taste of Ölandのオイル
今回のフードフェアで1番気に入ったのはKalm Taste of Ölandのオイルです。とにかく香りが素晴らしくて、草原の中に入り込んだ様な爽やかさ。パンにつけて試食もできたのですが、これが美味。
Kalm TasteはスウェーデンのÖland島にあるそうです。ローズマリーオイル、レモンタイムオイル、オレガノオイルなど珍しいオイルが並んでいました。
Lindvall Kaffeeのコーヒー
私が家に常備してあるLindvall Kaffeeの試飲もありました。ちなみにLindvall Kaffeeはストックホルムの普通のスーパーで気軽に買えますよ。
試飲は25クローナ払って紙コップをもらい自分でコーヒーを注ぎます。
「1日何杯でもおかわりしていいよ!でも紙コップは捨てないでね!」とのことでした。
自宅で飲んでいるのはピンク色のトリコロールなのですが、今回試飲してみて赤のMellanが1番美味しいことに気がつきました。
Ost & Delibarenのチップス
次に、Ost & Delibarenのポテトチップスのチーズ味に驚かされました。チップスというよりも揚げチーズを食べているかの様な濃厚チーズ感。
絶対太る!と思いながらも食べる手が止まりませんでした。
Ost & Delibarenで商品を販売していたおじさまの威勢が良くて惚れ惚れ。試食の品を色々勧めてくれたのも嬉しい。「チップスはさー、俺の近所の人が作ってるんだよー!!」と大きな声で元気に話してくれました。
また、彼は「ストックホルムまで来るのに7時間くらいかかったよー!」と仰っていました。すごい大移動ですね!と言ったら、えへへと照れていました。
彼のスウェーデン語の南部アクセントが心地よく、スモールトークが楽しかったのが良い思い出。私はストックホルマレ(ストックホルム人)の落ち着いたスウェーデン語よりも、べらんめえ調の南部の喋りが好きなんだなと再確認しました。
ワインの試飲
ワインはクーポンを買って、それと交換する形で飲みます。クーポンは会場でもオンラインでも買えますが、オンラインで買っておく方が並ぶ手間が省けると思います。
ワインのチケットは、ワイングラス+クーポン5枚で175クローナ
いい塩梅にワインコーナーの近くにチーズ屋さんやオリーブ屋さんが配置されていました。そうそう、「Wagyu」という名前で和牛も売られていましたよ。
梅酒やおにぎりも
「日本が大好き」と仰るご主人が営む日本食材のお店もありました。スウェーデン人だけど、日本が好きで何回も日本を訪れているそうです。
「シーズン中の京都は(人が多くて)絶対に行っちゃダメだよね。」と仰っているあたり「よく分かっていらっしゃる。」と思いました。
おにぎりはスウェーデン人が作っているそうです。日本人のソウルフードを気に入ってくれて嬉しいですね。
フードトラックやイベント
会場の奥にはフードトラックが並んでいたり、イベントも開催されていました。
フードトラックにも興味があったのですが、大行列だったのであきらめました。
キッチン用品や雑貨も
フード&ワイン以外にもたくさんの商品が並んでいました。床屋さんまで出店していましたよ。
2階の休憩所
いろいろと買い込んだので、2階の休憩所で休みました。
食べたもの
1時間くらい見てすぐに帰ろうと思っていたのに、面白い店員さんとお喋りしたり、色々買い込んだりして気が付けば3時間も歩き回っていました。
2階の休憩所の椅子に座って、買ったばかりの食品をさっそく実食。
美味しかったのは、Panemで買ったイタリアのお菓子マリトッツォ。ふわふわのパンの間に生クリームがたっぷりと挟まれています。
私はマリトッツォと言えなくて、どうしてもマトリッツィオと言ってしまうのですが、驚くことに店員さんにこれで通じました。
甘さ控えめのマリトッツォ。初めて食べましたが生クリーム好きにはたまらない一品でした。
Green Pralineというお店でチョコレートチップクッキーを買ったら、「これは私が作ったの!美味しいよ!」と威勢が良い女性。実店舗がどこにあるか聞いたら、丁寧に教えてくれました。優しい!
機会があったらお店にも伺ってみたいです。
あと、ツナマヨおにぎりはご飯が少し固かったけど、美味しかったです。おにぎりは自分でも作れるけど、「スウェーデンで、人が作ってくれたおにぎりを食べられる幸せ」を噛み締めました。
再入場スタンプ
ところで再入場スタンプを押してもらえば、同日中ならもう一度入場できる様です。
アクセス
アクセスはストックホルム中央駅(Stockholm City)から通勤電車(Pendeltåg)で9分、
Älvsjö駅下車してすぐです。人の流れが会場へ続いているので、迷うことはないと思います。
地下鉄ではなく通勤電車なので、乗り場を探すのが少し難しいかもしれません。
Sthlm Food & Wine och Bak & Chokladのインフォメーション
入場料は大人250クローナです。私は9月に早売りチケットを買って、半額で入場しました。
会場 : Stockholmsmässan
住所 : Mässvägen 1, 125 30 Älvsjö
地図 : Googleマップで見る
イベントのHP : https://sthlmfoodandwine.se/
会場のHP : http://www.stockholmsmassan.se/
次回は来年の秋に開催されます。
ちなみに来年、2025年3月6-9日にStockholmsmässanでアンティークフェアが開催される予定です。
詳しくは公式サイトで確認してください。
さいごに
ストックホルムのフードイベントはこんな感じで、たくさんの出店者の方と直接話せるのが楽しいし、新しい発見があります。
年に一回ですが、機会があったらぜひ出かけてみてください。
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