ストックホルム郊外の Edesbergs Slott(エズベリィ城)、水曜日と日曜日は無料で入れると聞いて行ってきました。
お城はもちろん、おだやかな湾や並木道、水辺のカフェで過ごすのが最高で、写真映えもバッチリ。
ストックホルム中央駅から電車とバスで約30分と、遠いようで近いです。
この記事では、 Edesbergs Slott の行き方やお城の内部、水辺が見えるカフェや周辺のお散歩までぜんぶ紹介します。
読むだけで行った気分が味わえて、実際に行く時も迷わず満喫できる。
今日はエズベリィ城周辺の話をしたいと思います。
きっかけは貴族の館
先日ストックホルムの「貴族の館」を紹介しました。
【ストックホルムの貴族の館】圧倒的な紋章の壁とフェルゼンの肖像画!
その貴族の館で見た肖像画の中に、Edsbergs Castle(エズベリィ城)の当主さんが描かれていたのです。
「それってどこだろう?」と気になって調べたら、ストックホルムの郊外、ソレントゥーナ(Sollentuna)にあるみたい。
で、調べてみたら、水曜日と日曜日はお城が無料開放されています!
「これは行くしかないでしょう!」ってことで行ってきたら、ちょっといい感じすぎました。
まずは腹ごしらえ
お城の見学は12時からだったので、まずはお城のすぐ近くにあるイタリアンレストラン「Al Capriccio」でランチ。
お城の最寄りのバス停Edsbackaから徒歩4分くらいです。

Googleレビューで評判の良かったので行ってみましたが、海の幸パスタを頼んだらアルデンテを通り越してうどんみたいになっていました。
うどんみたいなパスタに閉口しましたが、味はシーフードが染みて美味しかったです。


ランチを食べたらお城へ。お城まではレストランから徒歩6分くらいなので、すぐ着きます。


お城へ向かう一本道に出てすぐに、赤い家と並木道が見えて、一瞬でここが好きになりました。


さりげなくルーン石碑もありました。
ルーン石碑は、今から千年くらい前の北欧で、バイキングの人たちが大切な人のことや忘れたくない出来事を、石に刻んで残したものです

バイキングについて書いた記事もありますので、よかったらどうぞ!
お城までの道
お城までの道がいい感じでした。
パアーッと広がった緑がきれいで、遠くのほうにチラッと水辺が見えるのが素敵。

お城から見えている水辺は、Edsvikenという湾です。
Edsvikenは、ストックホルムの北にある細長い入り江で、パッと見は湖だけど、実はバルト海とつながっています。



入り口はお城の北側にあります。

Edsbergs slottの中へ!
無料開放される日曜日の12時になったので、中へ入ってみます。

扉を開けて中入ってみたら、誰もいなくてちょっとドキドキ。
もうちょっと進んで、広間みたいなところに足踏み入れた瞬間、奥から人出てきて、二人して「わっ」てなってしまいました。
その男性が「どうぞー」と入れてくれましたが、交通調査みたいなカウンター持って人数を数えていました。

お城の中には約46の部屋とキッチンが2つあります。ルドベック家が1757年にこのお城を手に入れて、新しい石造りの家を建てました。元々は木造だったそうですよ。
石造りの家は1760年に完成して、1959年に家族が引っ越すまで、土地はずっとルドベック家のものだったそうです。

Salen(ホール)の暖炉の上にある肖像画は、このお城の最初の創設者のGabriel Bengtsson Oxenstiernaだそうです。
Gabriel Bengtsson Oxenstiernaは17世紀にEdsbergの地を所有して、ここに最初の木のお屋敷を建てた人です。
ホールの隣には寝室があります。




アジアっぽい置物がいくつか置いてあって、思わず写真を撮ってみました。



寝室の隣はキャビネット。

ソファの上には、Thure Gustaf Rudbeckの肖像画があります。
Thure Gustaf Rudbeckは、1757年にEdsbergを買い取って、古いお屋敷を壊して今の石造りのEdsbergs slottを建てた人。
貴族の館に肖像画があって、私がこのお城へ訪れるきっかけになった人です。

肖像画には、Edsbergを所有していたルドベック家の4世代が描かれています。





ブルーサロンのお隣はイエローサロンです。
光線に囲まれた王冠の下の盾には、皇太子グスタフ、のちのグスタフ3世のモノグラムが刻まれています。
なかなかド派手なデザインでびっくりしました。

イエローサロンの横は、Vigselrummet(結婚式場)。
イエローサロンの壁には、中国風のモチーフが描かれた金色の革の壁紙が9枚貼ってあって、中国製かと思ったら意外にもスウェーデン製でした。



Stora Jungfrukammarenには、ルドベック夫人から何か頼まれたときだけ入れたそうです。
昔は床のハッチ開けると天井低めの空間があって、パントリーやワインセラーに使われていたみたい。地下は見られなかったけど、見てみたかったな。


見学できたのは1階だけでした。
2階は室内楽を中心にクラシック音楽の教育の一部を行う王立音楽アカデミー(エズベリ・キャンパス)が使っているそうです
でも、お城というよりも、ちょっと大きめの邸宅かな?という印象も残りました。
とはいえ、Edsbergs slottの水曜と日曜の無料開放は、気軽にお城気分に浸れるのでおすすめです。
Edsbergs slott
住所 : Landsnoravägen 10, 192 51 Sollentuna
地図 : Googleマップで見る
HP : https://www.sollentuna.se/uweb/edsvik/edsbergs-slott/
※エレベーターや車椅子用トイレはありません
※水曜日と日曜日の12時から16時は入場無料
並木道や水辺
お城の周りもまた、本当にいい感じ。
特に並木道を歩いたら、木からパワーをもらえました。


ちょっと歩いたら、いきなり広ーいスペースが出てきて「ここは?」と思ったのだけど、ここにはアートとか陶芸の展示があって、奥にはカフェありました。


水辺のカフェ
水辺が見えるカフェ、Edsvikens Gelateria/Edge Oxstalletもありました。
店名が長いですね。

外の席はやっぱりすごい人気で、私は室内で食べたのだけど、室内もいい感じでした。
みんな景色の良いところで食べたいですよね。

ピザやサンドイッチ、サラダやケーキもあって、家族連れも多く賑わっていました。



Edsvikens Gelateria/Edge Oxstallet
住所 : Landsnoravägen 42 Sollentuna
地図 : Googleマップで見る
HP : http://www.ed-ge.se/
水辺のお散歩
カフェ周辺のお散歩も楽しくておすすめです。










陶芸やアート
陶芸スタジオやアートの展示もありました。


販売用の陶芸品も展示されていて、お値段はちょっとしますが、ひとつひとつ手作りで丁寧に作られているなら、それも納得です。
Petraさんの陶芸工房
HP : https://petralundslera.se/en
キャンドルのお店
Sigtuna Stearinljusfabrikというキャンドルのお店もありました。

広い店内はキャンドルだらけ。
スウェーデン人、本当にキャンドルが大好きで、キャンドルだけで店中ぎっしりでした。



地震がほぼないスウェーデンなので、安心してキャンドルを灯せますよね。
日本だと「地震でキャンドルが倒れたら?」と思うと、怖くてキャンドルをつけられないです。
↓瓶に入って安定しているキャンドルなら、日本でも大丈夫かなと思います。
Sigtuna Stearinljusfabrik
住所 : Landsnoravägen 42, 192 53 Sollentuna
地図 : Googleマップで見る
HP : https://sigtunastearinljusfabrik.se/

Edsbergへのアクセス
Stockholm City駅から40番か41番のPendeltåg(通勤電車)に乗って16分。
Sollentuna駅で降りたら607番のバスに乗り換えて3分、Edsbacka駅で下車。
バス停からお城までは歩いて5分くらいでした。
結構近いですよね。
さいごに
Sollentuna(ソレントゥナ)は今までノーチェックだったのだけど、行ってみてよかったなと思いました。すごく良いところでした。
車で通り過ぎたことはあったけど、ちゃんと行ったのはこれが初めてです。これからストックホルム近郊の街をもっと開拓してみたいなと思いました。
他のお城について書いた記事もどうぞ!
・大好きなストックホルム王宮の見どころを解説します!
・【ストックホルムから日帰り】地味なのに意外と本気のお城、Tyresö城を歩く
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